|
 |
【木工務店】
・お名前:木 徳男さん
・住所:徳島県板野郡吉野町柿原字小笠
・電話番号:0886-96-4158
・調査年月日:2003/7/28 |
職人は信用が命
「人間関係を大切に」が社訓

自らの作業場と木工作業中の職人 |

自社の「現場心得規則」を作業場に掲示 |

建築中の注文住宅 |

建築中の注文住宅 |
木工務店がある板野郡吉野町に入ると、入母屋の家が多いのに驚きます。道路沿いに見える伝統的な家並みはなかなかの壮観ですが、木工務店の仕事の大半は、この入母屋の家づくりです。
耐震性という点から見ると、壁が少なく、屋根が重い入母屋造りの家は心配だ、というのが学界の評価ですが、20年来木徳男社長(56)が建てて来た建物は南海沖地震でもビクともせず、地元の信頼を勝ち得ています。
それには工夫があって、耐力壁にあたる部分には丸太を使って強度を高めているほか、見えない部分に金物を使ってより強いものにしています。
例えば、床が横揺れに対応できるように、天井裏の2階部分に鉄筋を対角線に張ってターンバックルで締めたり、束と梁を鉄筋で通してボルトで締めることで、束が浮くことがないようにしています。
高卒後4年間は他の職業を転々とし、ちょうど万博が開催された1970年に大工として弟子入りしましたが、その後地元に帰って、丸太を主体とした住宅を見てビックリ。改めて伝統の技をもつ棟梁に弟子入りしたという経歴ですが、皆が寝ている時にも技術に励み、人一倍努力した結果、お客様から声がかかることが多くなるに及んで、独立することになったとのことです。
根っからの職人気質である木社長は、「職人は営業できない」からと、事務所にも工場にも看板をかけていません。強いて言うならば建てた家が看板で、実際、建前の時に次の注文が決まる、という形で今日まで続いています。
もう1つ、地域の相場価格に比べ良い建物を造ることも人気のある理由でしょう。木社長が自ら選んで在庫してある木を使い、追加工事が出てもついついサービスしてしまうそうで、儲かる工務店というわけにはいきませんが、3年前には常雇の大工職人が10人を超え、現在は12人になっています。いずれも腕が良くまじめで、他の工務店からも一目置かれています。
職人は信用が命と、友達を裏切らずに増やせ、人間関係を大切に、を社訓としています。
|
|