住宅を考える/長持ちのポイント

木造住宅を長持ちさせるポイント

 木造住宅は、気候・風土が生んだ、わが国の住宅のかたち(工法、様式)です。
 木造住宅の良さを生かすためには、しっかりとした技術と技能、伝統を現代に生かす技術と工夫が必要といえます。あわせて、木造住宅を長持ち(長寿命)させることも重要といえます。
 国土交通省が公表した「長寿命木造住宅整備指針」(平成14年9月公表)では、長寿命木造住宅の整備に向けて次の点に配慮すべきとしています。

  1. 継承性・持続性の確保
     地域において、世代を超えて使い続けられる木造住宅とするため、地域の風土と調和した工法、間取り、材料、外観、意匠とすること。
     また、木造住宅をつくる技術・技能が継承されるしくみの構築、技能者を育成すること。

  2. 物理的長期耐用性の確保
     雨水、結露、地面からの湿気などによる木材の腐朽や蟻害、金物のサビ、基礎などのコンクリートの劣化(中性化)などによる構造体の劣化を軽減するため、材料の選択、構造上の工夫、適切な工法の選択を行うこと。

  3. 維持保全性・更新の容易性の確保
     メンテナンス(維持保全)や部品の更新・交換ができる限り容易に行えるようにするとともに、納まりや取り付け方法、点検ロや清掃口を設置すること。
     部品・部材は一般に流通しているもの、または地域で供給可能なものを採用するとともに、各部品・部材の耐用年数に応じた適切な修繕・保守点検計画をあらかじめ策定、適切な維持管理を実行すること。点検・補修・交換等の履歴を記録すること。

  4. 可変性の確保
     家族構成等の変化等に対応しやすいよう、平面・断面・構造計画上の工夫を行うこと。将来の用途変更が想定される場合には、それに伴う荷重の増加を見込んだ構造計画を採用すること。

  5. その他配慮が望ましい事項
     上記のほか、住まい手の意識の啓発、廃棄物の削減と資源の有効活用・リサイクルの推進について努めること。
     全建総連では、「住宅デー」運動の中で、地域住民の皆さんに、お住まいの点検をおすすめしています。
     施工業者(大工・工務店、専門工事業者)がお得意先を訪問する際のパンフレット(「得意先パンフ」)、住宅の点検のポイント(「住宅点検シート」)、バリアフリー住宅改修の手引き(「住まい改善パンフ」)などを発行しています。

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