全国建設労働組合総連合 General Federation of Construction Worker's Union
BACK HOME
知っ得News 家を建てたいリフォームしたい 全建総連コーナー
サイトマップ
お問い合わせ
■手間請大工、佐藤吉治さんに最高裁が不当判決
(2007/6/28)


 山形県連・佐藤吉治さんの労災保険不給付取消請求の裁判は、6月28日最高裁第一小法廷において上告が棄却されたこと、きわめて不当な判決となりました。今日まで闘ってこられた佐藤さん、そして毎回の傍聴に参加し、見守ってこられた地元山形県連をはじめ、全国の仲間の長期に渡る物心両面のご支援に心から感謝申し上げる次第です。

 この裁判は、出稼ぎ大工である山形県連の佐藤さんが、労災保険法上の労働者であることの認定を争点としてきました。建設現場で働く多くの仲間が佐藤さんと同様に「労務提供のみの手間請け労働」であること、佐藤さんが労働者として労災保険の適用を受けることは当然との立場から、その意義を認めて全建総連としても各県連・組合を中心に、支援の要請をしてきました。

 判決の背景として現在の日本では、日本経団連など財界と政府が一体となって、労働者を正規雇用から請負や派遣といった不安定就労に追い込み、コスト削減を図って企業利益を確保しようとする動きが顕著です。裁判所・労働基準監督署の労働者性否認の判断は、そうした労働環境の変化と無縁ではありません。
 労働者性を争点とした債権認否においては、契約形態より就労の実態が労働者であれば広く救済が行われていますが、労災適用においてはきわめて厳しい基準で判断される現状があります。今回の最高裁判決が、すべての手間請就労者の労働者性を否定した判決ではないこと、現場において労働者性を争う事例が今後とも出されてくることはさけられません。なぜなら、労災保険法上の労働者性の明確な判断基準が示されなかったからです。

 佐藤さんを支援してきた立場から大変残念な結果となったことを重く受け止め、手間請け問題での労災認定、行政への要求や組合内部での学習教育をさらに強めていくことで、労働者性確立の運動の前進を切り開いていきたいと思います。まずは、ご支援いただいた皆さんに対し御礼を申し上げ、報告と致します。

2007年6月28日    
全国建設労働組合総連合(全建総連) 書記長 佐藤正明

BACK HOME TOP
Copyright(C)2000-2004 General Federation of Construction Worker's Union All Rights Reserved.