書記長談話 「建設アスベスト問題の早期解決と被害者の救済を求める請願」の結果について

2016/06/02

全国建設労働組合総連合 書記長 勝野圭司

 6月1日に第190回通常国会が閉会しました。私たちが提出した「建設アスベスト問題の早期解決と被害者の救済を求める請願書」は、衆議院の環境委員会、参議院の厚生労働委員会の各理事会で審議がされましたが、両委員会とも最終的に「保留」という結果になりました。
 全国の仲間からの141万1,204筆(衆議院71万2,169筆、参議院69万9,035筆)の請願署名と237人(衆議院157人、参議院80人)の紹介議員を得ながらも、採択に至ることが出来なかったことは極めて残念な結果となりました。改めて全国の県連・組合と組合員のみなさんに感謝申し上げます。
 衆議院の環境委員会では、紹介議員となっていただいた委員の奮闘もあり、採択の一歩手前まで議論が行われましたが、最終的には「係争中であること」、「請願の内容が多くの省にかかわる」という理由で「保留」となりました。参議院の厚生労働委員会では、最後までの採択の議論が行われましたが「係争中」、「新たな補償制度の創設の必要はないと思われる」ということから、「保留」となりました。
 採択に至らなかった要因として、四度敗訴した責任を認めない国のかたくなな姿勢、そして与野党議員のご努力はあったものの、理事全員の請願内容への理解が得られなったことがあります。
 しかし、今回の請願署名の取り組みを通じて、①53すべての県連・組合から141万筆を超える署名を集め、改めてアスベスト被害の実態を広げたこと、②全会派から237人の紹介議員という私たちの主張への賛同が大きく広がったこと、③大阪・京都地裁判決を受け、早期解決・補償基金制度の創設が「司法の場」から「政治の場」へ持ち込むことができたことは、重要な前進であります。
 今後、建設アスベスト問題の早期解決と建設アスベスト被害者救済の補償基金制度創設に向けて、引き続き、運動と政治の場への働きかけを強める必要があります。
 全建総連アスベスト対策本部として、今回紹介議員になっていただいた議員に対して、お礼と引き続くご理解とご支援をお願いしていきます。各県連・組合においても紹介議員になっていただいた議員へのお礼を伝えていただきたいと思います。

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