書記長談話 「石綿被害給付金支給法」の成立にあたって

2021/06/11

2021年6月9日、第204通常国会において「特定石綿被害建設業務労働者等に対する給付金等の支給法」が全会一致で成立しました。5月17日の最高裁判決からわずか1か月足らずでの迅速な法制化に尽力いただいたすべての方々に深く感謝申し上げます。
とりわけ、法案をとりまとめ、国会での審議にご尽力いただいた国会議員の皆様、その作業を支えていただいた行政関係者の皆様、そして何よりも長きにわたりアスベスト被害に苦しめられる中で、裁判を闘ってきた原告、家族の皆さん、弁護団、支援組合の皆様のご苦労に対して心より敬意を表します。
この法律は、最高裁判決と基本合意書に基づき、一人親方等も対象とした上で建設業に従事していた被害者と遺族に給付金を支給するものです。訴訟原告が求めていたアスベスト被害で苦しむすべての建設従事者の裁判によらない救済に向けて画期的な成果といえます。
一方で、最高裁が国と共に賠償責任を認めた建材メーカーが、今回の給付金制度に加わっていません。建材メーカーは被害者への真摯な謝罪、早期の全国和解と共に、賠償基金への拠出に応じるべきです。
全建総連は全国の仲間と共に建設アスベスト被害の根絶と、被害を受けたすべての建設従事者を救済するため、基金制度のさらなる拡充を求めていくと共に、アスベスト被害者の労災認定の取り組みを進めていくことを表明します。

2021年6月11日
全国建設労働組合総連合
勝野 圭司
TOPへ